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ブログ引っ越し中・・・過去記事(13/08/10)ヒント券を語る その8 VS 日本ファルコム

(13/08/10)の過去記事

 

人気No1のソフトハウス

ユーザーサポートも流石だったという話

 

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■欲しいソフトは直接ソフトハウスから買う!
ショップでその日のうちに買えなくてもいい、時間がかかってもいいから欲しいソフトを手に入れたい。そういう場合は通信販売という手段がありました。

当時はネット決済もなく、コンビニ支払いもありません。ソフトの通信販売などでは、現金書留による支払いがよく使われていたのです。

最近はオンラインによる支払いが当たり前になってるので、若い人の中には、現金書留を知らないという人もいるかもしれません。自分もここ20年くらいは使ってないです。現金書留とは、現金を入れて送ることのできる封筒のことです。そうです。普通の封筒では現金いれて送っちゃいけないんです。知ってましたか?常識ですか。いや20年前の中学生だった自分はしらなくて、普通の封筒にお金いれて送ろうとして郵便局の人にメチャ怒られたんですけど・・・

信販売の注文先ですが、大きくわけて二つありました。ひとつはパソコンショップに申し込む方法。もうひとつは、そのソフトを開発販売しているソフトハウスに直接申し込む方法です。

当時のソフトハウスの広告をみると、下の方に「通信販売をご希望の方は代金+送料200円を現金書留で送付してください」というのが載っており、ほとんどのソフトハウスが自社製品の通信販売をおこなっていたのです。

ソフトを買うだけなら、パソコンショップ系のところに注文すればよいのですが、当時の自分は、「少しでもゲームをつくってるソフトハウスと近づきたい」という痛い中高生だったので、ソフトハウスに通信販売を申し込んでいました。

←現金書留。最近みないですねえ・・

■オマケで大満足のファルコム
ソフトハウスと直接通信販売で購入して印象に残ってるのは、総じて雑、ということです。だいたいが通常の封筒に入れて送られてきて、中にはプチプチも入ってないということがほとんどです。そうすると中が潰れてることもしばしばで、リバーヒルソフトから買ったPC88版のマンハッタンレクエイムはペシャンコになってました。これが今の時代なら2chにスレッドがたつのでしょうが、まだそこまで気が回る時代ではなかったんでしょうね。

封筒の中をみても、ソフトがぼんと入ってるだけで、「お買い上げありがとうございます」の紙も入ってなくて、なんか届いたんだけど、ちょっと空しい気分になったりしました。

ところがですよ、日本ファルコムは違ったんですよね。

まずソフトが雑誌で予告した発売日に届く。これはファルコムが当時のソフトハウスにしては珍しく必ず発売日を守っていたんですよね。ソフトの発売が遅れるのが当たり前の時代だったので、振り込んだのに商品が届かないという人間不信になるような事がよくあったんです。それだけに確実に発売日にとどくファルコムの通信販売は安心感がありました。さらにソフトがちゃんとプチプチで梱包されていたのが、うれしかったですね。

そしてなによりファルコムの通販は必ずオマケがついてきたんですよ。ソーサリアンでは下敷き、イース2、ダイナソア、ブランディッシュと買いましたがいずれもなにかしらグッズがついてきて、ファルコムの通販で買うと、それが楽しみでした。オマケなんかついてきてもしょうがない、と思う反面、もらってみるとウレシイというのも正直なところです。先に挙げた発売日だとか、細かい気遣いであるとかをふくめ、ファルコムの通信販売は満足感が高かったです。

ソーサリアンには「暗き沼の魔法使い」の下敷きがついてきた

■ヒントの回答も優等生!
ゲームのヒントをソフトハウスに質問する方法は、ヒント券と質問を封書に入れて送る方法があった、というのは何度か書きました。他には往復ハガキで質問してくださいというのもあり、ファルコムなどはこちらの方法を採用していました。

まあ書き方は一緒で、往復はがきに質問をかけば、回答が返信されてくるという形式です。

ファルコムには何度か質問しました。イース2で、レベルアップしないとファイヤーを撃っても、氷が溶かせないという箇所があったと思うのですが、わからなかったので、往復ハガキを送ったのです。

以前のブロマガでも書きましたが、エニックスのヒントの回答が、あまりにも正解ズバリを載せて、遊びの部分がない味気なくガッカリしたので、正直期待してませんでした。先へ進む方法だけわかってもつまんねーんだよなあ。ヒントが欲しいんだけどなー、ファルコムもでっかい会社だしなー、あんまヒントまで気まわらないんじゃねーかなー、まあ解答だけもらえたらいいか、ゲーム進まないよりマシだわ。と思ってときにハガキが帰ってきたんです。そしたらハガキには

「先へ進めないのはアドルのパワーが小さいからだよ。アドルをパワーアップさせるには?・・・後は自分で考えてみてね!」

という文章があり、その横にはアドルがファイヤー撃ってる絵が印刷してあったんです!

これぞヒント!!素晴らしい対応!!さすが業界No1ソフトハウス!!

と感激しました。定型の例文用意しとけばいーじゃん、というツッコミもあるでしょうが、それ用意して理解して活用するだけでも手間ですし、E社はそれできてなかったんですからね(まだいうか)。このあたりのこまやかな対応も流石です。

他にもブランディッシュでも何度か質問しましたが、その度に絶妙なヒントをいただきました。それだけ感動したハガキ、残してあるんだろーなあ?現物みせろ!と言われるでしょうが

現在では一枚も手元にのこっておりません。

あ、石を投げないでください。いやあ、シンキングラビット編でお手紙に感動したというのを書いて、それも残ってなかったんですけど、ファルコムもです。本当に薄情なヤツですわ。反省。

80年代最強、という評価が揺るがない日本ファルコムですが、そのソフトの質だけではなく、細やかなユーザーに対する気配りがあっての黄金時代だったのかな、と思います。事実とはいえ、ちょっと褒めすぎたかな。まあ、普段はアンチファルコムなのでこれぐらいがちょうどいいか。

←Ys2で詰まるところなんてあったっけ?とか言うな!