あーでもなければ、こーでもない!(ここがメインになるのか??)

読書、映画、プログラミング、野球などなど。おもいがままに書いてくぞ!

※ブロマガから移動中・・・過去記事 (13/03/09) ヒント券を語る その4 VSエニックス

ヒント券はこのエニックスの話をまず書いたはずなのに、その4になってるな。

なんでだろ。忘れちゃった(13/03/09の記事)

---------------------------------------

@最初に買ったソフトは軽井沢誘拐案内

中学二年生のときにPC88を買ってもらいましたが、同時に購入したのがこのエニックスから発売されていた「軽井沢誘拐案内」でした。ドラクエ堀井雄二さん作の名作AVGです。このゲーム、第一章から第六章までに別れているのですが、第五章で先に進めなくなりました。

第五章は、入力がカーソル選択式になります。「調べる」というコマンドを選択した後に、どこを調べるのか、画面上のカーソルを動かして選択する形式です。画面上のテレビを調べたければ、テレビの上までカーソルをもっていって決定ボタンを押すという形です。この方式、パッと見はわかりやすいんですけど、案外使いづらい。たとえば戸棚の上の花瓶を調べたいと思ってカーソルをもっていっても、戸棚ばっかり反応してしまったりします。カーソルの使い勝手が悪く、結局は、画面を舐めつくすように調べないと先へ進めなかたったりするので、このシステムをうまく利用したゲームってあまりみかけないです。


↑「ウイングマン」でも採用されたカーソル選択形式。ユーザーは画面中央部にみえるカーソルを画面上の調べたい箇所に移動させて指定する。

@ヒント券送ってみた
↓「オールドヴィレッジストーリー」のマニュアルについてきたヒント券。けっこう後期になってもエニックスの作品にはヒント券がついてきた。

5章で全く進めなくなった自分は、「そうだヒント券を使おう!」と思い立ちました。実をいうと、質問してみたくて仕方なかったのです。このゲームを始める前から、「マイコンBASICマガジン」で、山下章のレスキューAVG&RPGのコーナーにはまってたので、ああいうゲームの質問のやりとりを誰かとやってみたくてしょうがなかったのですね。はい、中坊です

雑誌の記事は採用されないと自分の質問には答えてもらえませんが、ヒント券はメーカーに送れば、必ず答えが返ってくるわけです。その頃はマジメにこれはすげぇサービスだと思ってました。

そこでマニュアルからヒント券を切り取り、現在の状況と持ってるアイテム、そしてなにより重要・・・

ぼくちんこれだけ困ってるんですー、助けてください、メーカーさん!

という思いを、たっぷりつけたした文章を書いて、封筒に入れて送りました。今読んだら、恥ずかしくて悶え苦しむくらいでしょう。現存してなくてよかったです。

そういう思い入れを書いた文章をおくれば、メーカーの人が「ソフト買ってくれてありがとう!いやーそこは難しいんだ!だけど、答えは教えてあげないよ。ヒントだけを教えてあげるから、あとはキミが考えてくれよな!」

というような、ノリノリの返答がくると思っていたのです。ところが・・・


山下章のチャレアベコーナーは憧れだった。
@返送きたんだけどガッカリ
まだかな、まだかな、と毎日家のポストをのぞいていると、金曜日にエニックスから封筒が届きました!「きたぁぁぁぁぁあ!」と思って、ドキドキしながら封筒をあけて、紙をみると

「ソファ 調べる」
「みつかった鍵でタンスを開ける」
(※こんな感じというだけで、詳細は違う。多分ゲームの内容と一致しない)

と、二行だけ書いてありました。えぇぇぇ、これだけ!?挨拶もなんもなし!ゲームを進めるための、必要最低限のことしか書いてない!自分としては、極端な話、ゲームのことなんかどうでもよくて、ヒント券を送ればメーカーの人が山下章ばりの文章をよこしてくれるもんだ、と思い込んでいたので、相当なショックでした。

この後もエニックスとは何度かやりとりするのですが、万事この調子です。「ジーザス」では、ゲーム中に流れる音楽を、ドレミなど音符で指定するトリックがあります。この場面がわからなくて、質問したところ、返ってきた紙には一行だけ

「ドレミファミレドミ」

とだけ、書いてありました。怪しい暗号としか思えません。

大人になった今からすれば、仕事の効率上、時間がない中で必要なことしか書いていられない、というのは理解できます。それにしても、もっとフレンドリーなやりとりを期待していた中学生の自分にとっては裏切られたような気分で、心に小さな傷が残ったのもたしかです。ほんのちょっと、大人の世界に失望しました。

それでも自分はこりずにヒント券を利用していくわけですが、あまり期待はしないようにしていました。そんなフレンドリーなやりとりなんて、あるわけないよなあ、オレはガキだったんだなあ、と落ち込んでいたんですが、これがあったんですよ。次回はVSシンキングラビットです。