あーでもなければ、こーでもない!(ここがメインになるのか??)

読書、映画、プログラミング、野球などなど。おもいがままに書いてくぞ!

※ブログ引っ越し中・・・過去記事 を転載(15/11/29)ヒント券を語る その5 VSシンキングラビット

過去記事を再掲(15/11/29)

 

クリスタルソフトのユーザーサポート電話に出た人とは、その後自分が就職した某社で、一緒にお仕事させていただくことになりました。ホントにお世話になりました

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@ユーザーサポート電話
ソフトハウスへ問い合わせる方法といえば、郵送以外ではもちろん電話という手段もありました。

ソフトハウスが専用の電話番号を用意して、ユーザーがその番号にかければソフトに関するサポートが受けられるというものです。現在でもありますが、今はメールなどの問い合わせが主流でしょう。

このユーザーサポート電話ですが、だいたいがソフトハウスの営業時間に合わせて、月曜から金曜の昼間しか受けてつけていません。昼間、学校へいったり会社で仕事してる人には、なかなか利用し辛かったものでした。

当時の雑誌記事をみると、ユーザーサポートの担当者の声として

「お母さんに電話を頼むときには、質問をわかりやすくお母さんに伝えておいてください。お母さんはパソコン詳しくないからね!」

とかいう、ユーザーへのお願いが載っていました。自分では電話できないので、お母さんに頼む猛者もいたようです。それにしても子供のために電話してくれるなんて、やっぱ、かーちゃんてありがてえなあ。

@キレイなお姉さん妄想
ユーザーサポートに電話すると、電話に出るのはたいていお姉さんです・

「はい。●●(会社名)、ユーザーポートでございます!」

と、きれいな声が聞こえます。なぜ声だけというのは、かくも想像力を刺激するのでしょうか。電話のむこうにいるのは声のキレイな素敵な大人の女性・・・という妄想で頭がいっぱいになります。自分も何度か電話しましたが、必要以上に緊張したものです。

近所のおばさんや、同級性の女の子としゃべるのとは全く違う緊張感。大人の女性との電話というマンツーマンな世界。ここは失敗できない。電話で用件をスマートに言い切って、「あら、この子、意外と大人で賢いのね」と思われたい!いらんことばかり考えます。結果

「●●と申し上げますが、PC88の一件でお電話さしあげたのですが、ソフトが起動いたしませんのですが・・・」

と、きちんとしゃべろうとしたものの、慣れてないのでメチャクチャな言葉になってしまったものでした。それだけ緊張してなんとか格好良くしゃべろうとしても、お姉さんは

「はい、それでは開発のものに電話をかわります」

と言って、無慈悲に他に電話を回すだけなんですけどね。

@アイドル化



そんなユーザーサポートのお姉さんをアイドル化するところも出てきました。工画堂のサポートの方が、広告に登場されてましたね。さわやかなイメージの美人さんでした。

こうすることで、ユーザーに親しみをもってもらおう、という狙いだったのでしょう、

思えば、この時代のパソコン雑誌はソフトハウスの紹介記事が人気で、開発のプログラマだけでなく、社長さんから営業さん、果てはユーザーサポートのお姉さんまで、あらゆる人が雑誌に登場した時代でした。

それもこれもソフトを買ってもらうため、お仕事なのだ!というだけでなく、ただ楽しんでる場合もかなりあったように見えますけども・・・

@テレフォンサービス

ソフトハウスではユーザーサポート電話の他に、テレフォンサービスというのもありました。テレフォンサービスとは、電話するとあらかじめ録音された音声が流れるいうサービスで、新作ソフトやイベントの情報などを聴くことができたのです。しゃべっているのは、たいていソフトハウスのお姉さん。雰囲気はこんな感じです。

「●●(会社名)テレフォンサービスです。広告で11月下旬となっておりました、●●(ゲーム名)の発売日は11月22日に決定しました。このあと12月にPC98版とMSX2版を予定しております。なお23日には日本橋のN電気で発売記念イベントを・・・・」

というような音声が流れます。このサービスの仕組みとしては、ソフトハウスの方が録音専用の電話番号に掛けて音声を吹き込み、ユーザーはテレフォンサービスの番号にかけることで録音された音声をきけるというようになってました。つまりはソフトハウスの人による手作りです。しゃべっているのはソフトハウスにお勤めの、プロのアナウンサーでもなんでもない人なので、早口になって、とても緊張されてるのが、ありありとわかる感じなのが多かったですね。

雑誌の情報との違いは速報性でしょうか。雑誌の広告、記事などは月刊の場合、最大ひと月の間が空きますし、そもそも掲載された時点でも情報がかなり前のものです。しかしテレフォンサービスの場合は、つい昨日に吹き込んだ新作ソフトの詳しい発売日などがきけるというメリットがあります。

そうは言ってもなかなか情報って更新されるものでもないんですけどね。しかし、情報に飢えてていた時代、少しでも何か新しい情報が欲しいゲームファンは、テレフォンサービスにかじりついたのです。

@VSクリスタルソフト
時は自分が中学生の頃、クリスタルソフトの「MRプロ野球」の発売日が知りたくて、音声再生のユーザーテレフォンに電話しました。

これがしかし、なかなかつながらない。「どないなっとんじゃぁああああ」と思わず声に出たところで、カチャッと電話がつながり

「はい!クリスタルソフトユーザーサポートです!」

と声が聞こえました。ええ!なんと!オレ、ユーザーテレフォンにかけたつもりが、サポートに電話してる!しかもお姉さんの声じゃなくて、男の人の声だ!

二重の想定外の出来事に動揺しながら

「あのぉ、MRプロ野球の発売日はいつになるのでしょうか??」

と、なんとかしゃべることができました。発売日を教えてもらったあと、サポートの人から

「一応電話には出ましたが、時間外なので今度からはユーザーサポートの時間内でかけてくださいね」

と軽くお願いされました。ああなるほど、テレフォンサービスとユーザーサポート電話を間違えて、しかも時間外だったから繋がらなかったのか・・・それにしても「どないなっとんじゃぁああああ」と怒鳴ったのは聞こえてなかったのでしょうか。もし聞こえてたらすいません・・・

そしてこのときサポートの電話に出てくださった人には、この後いろいろお世話になることになる。しかし、それはまた別の話・・・・ではまた!

追記:いろんなソフトハウスがユーザーテレフォンをやってましたが、当時の広告を調べてみると、クリスタルソフトはやってなかったっぽい。あの日の自分は一体何を勘違いして電話していたのだろうか??